正式名称について

VITALE BARBERIS CANONICO 1663 の生地ラベル

VITALE BARBERIS CANONICO 1663 — ネイビー生地のラベル

以前、CANONICO社が開催した講習に参加する機会がありました。そこで強調されていたのが「CANONICOではなく、VITALE BARBERIS CANONICOであることが重要だ」という点です。

日本では「カノニコ」と略して呼ばれることが多いが正式にはVITALE BARBERIS CANONICOが正しい名称です。3つのファミリーネームが受け継がれてきた歴史そのものがこの名前に込められています。

CANONICOとは?

1663年、イタリア北西部のビエラ(Biella)地区で誕生した、超老舗テキスタイルメーカーです。生地メーカーとしての本格的な創業は1936年とされているが通算すれば350年以上の歴史を持ちます。

最大の特徴は糸の生産から生地に仕立てるまでの工程をすべて自社内で一貫して行う点です。原料の選定から最終仕上げまでを自前でコントロールできるため品質の安定性が高いです。

Production Background

ビエラとカノニコ

工房があるビエラ地区はアルプス山脈に近く、上質な水が豊富に流れる土地です。生地の染色や仕上げに不可欠な良水がこの地でテキスタイル産業が発展した理由のひとつです。

創業地イタリア・ビエラ
歴史1663年〜(通算360年超)
輸出先世界40カ国以上

現在は世界40カ国以上に生地を卸すグローバルな大手メーカーとなっています。それでも品質へのこだわりは変わらず、オーダースーツ業界では真っ先に名前が挙がる生地ブランドのひとつです。

取り扱っているブランド

カノニコの生地は国内外を問わずさまざまなブランドやセレクトショップで採用されています。

  • 海外ブランド:ポール・スミス、ラルフ ローレン、バーバリー、アルマーニ
  • 国内ブランド・セレクトショップ:ユナイテッドアローズ、BEAMS、TAKEO KIKUCHI、RING JACKET、青木商事

オーダースーツの世界でも最初に案内される生地ブランドのひとつとして定着しています。それほど汎用性が高く、どんな用途にも対応しやすいのがカノニコの強みです。

なおカノニコの生地にもグレード(価格帯)が設けられており、取り扱うブランドやアイテムの価格帯に応じて使用される生地のグレードも変わります。

CANONICOの魅力

カノニコが長く選ばれ続ける理由は大きく4つにまとめられます。

① 柔らかい肌触り

カノニコが使うウールはオーストラリアから独自ルートで仕入れた高品質な原料です。それを最先端の技術で加工することで着た瞬間に感じるなめらかさと柔らかさを実現しています。スーツ素材としての品質水準が高く、長時間着ていても疲れを感じにくいです。

② 軽くて快適な着心地

春夏向けには「トロピカルクロス」と呼ばれる薄手の織物が用意されており、通気性に優れクールビズ対応のスーツにも向いています。秋冬向けの「フランネル」は保温性が高く、艶感があり、軽くて動きやすいです。季節を問わず、着心地のよさが一貫しています。

③ 美しく綺麗な発色

暖色系・寒色系のどちらも鮮やかに発色するのもカノニコの特徴です。個人的にはチャコールグレーが特に美しいと感じます。無地も柄物も上品な仕上がりになりやすく、スーツ全体の印象を引き上げてくれます。

④ コストパフォーマンスが高い

自社工場での一貫生産によりコストを適正に抑えながら品質を保てる点が大きいです。エントリークラスから上位グレードまで幅広くラインナップされており、最高級生地に準じるクオリティをより手の届きやすい価格で実現できるのがカノニコの強みです。

まとめ

Conclusion

生地選びに迷ったら、まずカノニコから検討してみてください。柔らかい肌触り・軽い着心地・美しい発色・コスパの高さ、どれをとっても水準が高く、幅広い体型やスタイルに対応できます。

カノニコの生地は半年ごとに入れ替わります。8月と2月が新しい生地の入荷タイミングになることが多く、その時期にオーダーすると選択肢がもっとも豊富です。

FIEROではカノニコをはじめ、国内外の生地を幅広く取り揃えています。「どんな生地が自分に合うかわからない」という状態からでも一緒に考えるのでお気軽にご相談ください。